ショパンお勧め曲選

こんにちは、やなべです。

 

ピアノの詩人と言われたショパン、生涯に作曲した作品も多くがピアノ独奏曲であり、美しい旋律や独自の新しい表現方法を追求したことから、そう呼ばれています。誰もが一度は聴いたことのある曲から、マニアックなポーランド民族音楽調が強めの曲まで様々ありますが、私が実際に弾いたり聴いたりした中で、特に好きな曲をいくつか紹介したいと思います。

 

紹介する曲の中には、演奏時間が長く途中で飽きてくるかもしれないものもあります。ですが、クラシック音楽は特に何度も聴くことで、だんだんと印象が変わるものが多いです。そこで、今回はマニアックレベルを★1~3で表現してみました。★1はわりと簡単に馴染めるもの、★3は何度も聴いてその良さがじわじわと伝わるものです。それでは、★1つから順番に紹介しましょう。

 

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マニアックレベル★です。ノクターンのうちの一曲で、淡々と流れる左手の伴奏と歌う旋律の右手が対照的です。同じ旋律が何度か登場したあとに、曲は盛り上がりを迎え、最後は綺麗な和音の音階で締めくくります。ノクターンは日本語では夜想曲と呼ばれ、夜に弾く抒情的な曲という意味で、比較的短めなのが特徴です。ノクターンという名前の特定の曲があるわけではなく、クラシックにおける小品のジャンルのようなものと捉えると良いと思います。

 

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マニアックレベル★★です。曲全体の構造をつかむまでは少し長く感じますが、慣れてくるとあっという間という感じの曲です。ショパンはバラードと呼ばれる曲を生涯に4つ作曲していますが、そのうちの最も初期のものです。フィギュアスケート羽生結弦選手がショートプログラムの音楽に使ったことでも有名です。フィギュアスケートの場合はだいぶ端折っているので、ぜひ最初から最後まで聴いてみてほしいと思います。

 

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マニアックレベル★★★です。先ほどと同じバラードですが、今度は晩年に作曲されたものです。先ほどのバラード1番は、キャッチーな旋律で分かりやすいのが特徴ですが、こちらは円熟した底でふつふつと煮えるような曲だと思います。最初から同じ旋律が何度も繰り替えされていくうちに、だんだんと盛り上がっていくという構造です。