持続可能な心の資源配分

こんにちは、やなべです。

 

心の資源配分について、考えることがあります。

 

資源というのは、健康な精神活動をするための燃料のことです。私たちは、この燃料を燃やしながら、仕事を含めた日常生活を営んでいます。資源が少なくなると、精神活動が低下することにより、やる気が起きなくなったり、集中力が低下したりします。さらに資源が枯渇すると、抑うつ状態、その他精神疾患の症状が現れるようになると、私の経験から思います。持続可能性という言葉が最近よく聞かれますが、自分の資源を持続可能にするためには、次のような認識が必要です。

 

  • 資源は有限であること
  • 資源配分は自己責任であること

 

資源は有限であること

世界にある、石油や石炭などの資源は有限であると分かっているのに、自分の中にある資源は無限であると思ってはいないでしょうか。過去の私はそう思っていて、精神疾患になりました。直面する課題に対して、全力投球で頑張ることが美徳だと思っていました。資源が無限であると思い込んでいることの問題点は、資源が減っていることに気づかないということです。自分は頑張れると思い込んでいても、実際に資源は消費されていき、枯渇して精神症状が現れるまで気づかないのです。

 

資源配分は自己責任であること

どこに力を入れるかは、自分が決めるということです。他人の期待に添いたいと思うあまり、資源配分の基準が他人の評価に支配されてしまうと、結局は資源の枯渇を招いてしまいます。しかも、その結果責任は自分で負うことになります。私も、他人の評価に左右されやすい人間です。仕事で周りがどう思っているのだろうとか、自分は期待未満なのではないかとか、そう思うとつい頑張ろうとしてしまいます。さらに、それを悶々と考えることに資源を使ってしまうのです。

 

結果責任を負うのは自分だからこそ、資源配分は他人の評価ではなく、自分の軸により決める権利があるのです。自分が力を入れたいと思うところに、自己責任で資源配分をすることで、より真剣に仕事に向き合うことができます。逆に、力を抜くことは決してサボることではありません。自分の資源はこれだけ投入するという、合格基準を決めるということなのです。大切なのは、自分が力を入れたいと思えるものを見つけることなのだと思います。