好きなことを仕事にすること

こんにちは、やなべです。

 

好きなことを仕事にするって、大変ですよね。本当に仕事になるかという不安もありますし、このまま好きなことを続けられずに、生活できなくなってしまうのではないかというネガティブなことを考えると、自分の足元が崩れていくような、言いようのない感覚に陥ります。太宰治の斜陽を読んでいても、元々の貴族が没落する姿を見て、自分と重ね合わせて嫌な気持ちになるものです。主人公の弟が、僕は貴族ですと言い残して死んでいくところとか、見てられなかったです。

 

もちろん、私は貴族でもなんでもありませんが、公務員という安定して給料をいただける立場にあったのに、統合失調症という病気で辞めざるを得なくなり、自活するのが難しくなってしまったという過去があります。社会復帰のリハビリとして始めた今のバイトの仕事も、ありがたいことに障害を開示して働かせてもらっているのですが、生活をするだけのお金をもらえるまで、コミットしていくことは難しいのかなと思うところが大きいです。

 

これからどんな風に自活していくかを考えたときに、消去法的に人生を歩むことはしたくないという想いが強くあります。だからこそ仕事も、自分の好きなことをお金をもらえるレベルまで高めていきたいと考えています。私は、好きなことを仕事にすることを夢とは言いません。夢というと、実現したらいいなあくらいに思うこと、というイメージが出てきてしまうからです。そうではなく、実現可能な到達点としての仕事と捉えて、日々このブログで文章の練習をしているところです。

 

なんとかこの書くということを仕事にしたいと私が思うのには、自分が統合失調症というハンデを背負いながらも、というかそういう障害があるからこそ、自分の好きなことで人生をデザインしていきたいと感じたという理由があります。公務員の頃は、そんなことを考えずに、毎日与えられたことをこなしていくことが、生活なんだと思っていました。安定した生活を営んでいることに満足していました。

 

そうした生活が障害によって奪われたとき、これはもう自分の好きなことをして生きていくという考えにシフトしていく時期なんだと強く感じました。絶望からの脱却を試みたのです。不安定だけれど、将来が見えないけれど、それでも前へ進んでいこうと思えたのは、自分でも驚くべきことでした。見通しが立たないからこそ、自分の目標とする未来を描きながら、それに向かって日々を過ごしていきたいという気持ちで心を燃やしながら、今日も文章を書き続けます。